雨の日曜日

宛先もわからないまま

そしていつか海になる

何億光年先でもいい

いつかわたしの光が

きみの心臓を突き刺しますように

突き刺した光がそのまま

きみの濃い影を縫い留めようとも

きみはきみのままで

駆けて、駆けて、

どうか一粒もこぼさずにいて

 

言葉の結晶が体温で溶けていく

その様子をみて、ぼくはすこし、安心をする

散る水しぶきが風にさらされて

あっという間に永遠になった

 

心臓に残った光を連れて

深海で閉じ込めて

わたしはきみと、窒息死がしたい