雨の日曜日

宛先もわからないまま

強がりの小指

強がりは結局、誰のためだったのかな。

お久しぶりです、会ったこともない誰か。 お元気ですか? いつの間にか桜も散って、4月が過ぎて行きました。 環境ががらりと変わって、たくさんの出会いがありました。 東京に戻って、職場が変わり、変化の多い春です。

これまではいつも片意地を張って、働いてきたように思う。 負けたくない、弱音なんて吐けない、なんて、そうやって。 だけど、本当はもっと肩の力を抜いてよかったんだなと、今になってから思う。 新しい業界で、新しい環境で、慣れないことばかりだけど。 今度はもっと素直に誰かに頼りながら、そして頼った分だけ、いつか頼られるようになれたら。

環境はかわったけれど、相変わらず、きっとどうでもいいことばかりが頭に浮かんでは消えていく。 欲しいものを欲しいということに、ちゃんと意味があるって教えてくれたのに。 思ってもいない言葉を吐き出して、それがナイフになった瞬間を、 きっとわたしは忘れない。 強がりも、甘え下手も、相手があってのことだったのに。

いつか交わした子どもみたいな約束を、 小指だけがまだ忘れられないでいる。